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前田記念腎研究所

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学術活動
2006年

微生物活性剤エコリセットを用いた新透析排液処理装置の検討

  • 日付
    2006/06/23
  • 学会・研究会
    第51回 日本透析医学会
  • 発表者
    石崎直人
  • 所属
    茂原

目的

現在、透析排液処理は活性汚泥法で処理を行っている。しかし、その際に生ずる過剰汚泥が処理困難である事、高濃度の有機物処理には適していない為に、最終処理を膜処理に依存している事、この二つの条件が廃液処理のコストを押し上げている。今回、浄化プラントの処理能力の低下とランニングコスト削減の目的でMSK社製エコプラントを設置しその能力を検討した。

方法

エコプラントは微生物活性剤エコリセットを使用し有機物分解、生物化学的酸素要求量(以下BOD)を排水基準以下に処理するもので、高濃度のBODを高速処理、有機物の分解を行う為に汚泥が生じにくく、このプラントを既存の排水処理槽の前に設置しPH、BOD、COD、SS、大腸菌郡数を経時的計測し検討を行う。

結果

MSK社製のエコプラントは有機物分解により引き抜き汚泥を減少させ、処理時間削減によるポンプ稼動を抑えコスト面での経済効果を向上させた。

考察

透析廃液処理は環境を考慮し、引き抜き汚泥を有しない微生物処理を用いたものが有用であると考える。

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