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前田記念腎研究所

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学術活動
2007年

維持透析患者の穿刺部に対するアルギン酸Ca繊維止血パッドと止血用ゼラチンスポンジの比較

  • 日付
    2007/05/12
  • 学会・研究会
    第17回 日本臨床工学会
  • 発表者
    内山裕子
  • 所属
    大原

目的

維持透析患者の穿刺部に対するアルギン酸Ca繊維止血パッドNEPTUNE PAD®(以下NEP)の有効性を止血用ゼラチンスポンジと比較・検討したので報告する。

対象・方法

当院外来維持透析患者において止血不良のため止血用ゼラチンスポンジを使用している患者4名(シャント1名・動脈表在化3名)に対しNEPを使用し、従来使用していた止血用セラチンスポンジの止血時間の60%の時間にて圧迫解除とし、止血状態を確認した。使用回数はそれぞれ3回とし、次の透析までに再出血がないものを止血可とした。後日、患者個々に面談形式で再出血・使用感等の確認をした。

結果

止血用ゼラチンスポンジ使用にて60%の時間で止血状態を確認した場合、止血不良の割合は41.7%であった。それに対し、NEP使用にて60%の時間で止血状態を確認した場合、止血不良の割合は16.7%であった。又、NEP使用によると思われる合併症等は認められなかった。

結語

NEPTUNE PAD®の使用は、維持透析患者の穿刺部の止血時間の短縮に有効であった。
今後さらに止血時間の短縮が示唆される。

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