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前田記念腎研究所

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学術活動
2014年

多人数用透析液供給装置における透析前透析液濃度確認のタイミングについての検討

  • 日付
    2014/12/14
  • 学会・研究会
    第42回 千葉県透析研究会
  • 発表者
    糸久あゆみ
  • 所属
    大原

緒言

多人数用透析液供給装置(以下、CDDS)において、透析液貯留時および送液時の透析液濃度を経時的に測定し、透析前透析液濃度確認のタイミングを検討したので報告する。

方法

東レ社製CDDS(50台用)を用い、透析開始前(貯留時)および開始後30分(送液時)毎に透析液(扶桑薬品工業社製キンダリー透析剤3E)を採取し、SIEMENS社製血液ガス分析装置を用いてNa、K、Ca、HCO3、pH、およびPCO2を測定した。

結果

pHとPCO2では、透析開始から終了までpHは低下後安定、PCO2は上昇後安定、透析終了後の貯留時は開始前と同様の値までpHが上昇しPCO2が減少した。

考察

透析液のpHおよびPCO2は基準値の範囲内ではあるが経時的に変化した。これはCDDSからの送液量が変化するためと考えられる。よって、透析開始前の透析液濃度の測定は、CDDSを送液状態にし、濃度を安定させて行うべきである。

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