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前田記念腎研究所

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学術活動
2018年

ABH-22PAの溶質除去特性の検討

  • 日付
    2018/07/01
  • 学会・研究会
    第63回 日本透析医学会学術集会(7/1)
  • 発表者
    佐貫至徳
  • 所属
    武蔵小杉

【目的】「ABH-22PA」(以下「ABH」)と「FIX-210Seco」(以下「FIX」)で、溶質除去性能の比較検討を行った。【対象および方法】維持血液透析患者9名(年齢55.8±8.7歳、透析歴14.5±11.3年、男性7名、女性2名)、ABHとFIXをクロスオーバーで、使用条件は4時間OHDF、Qs 200mL/minでQB 250mL/minとした。【結果】クリアランスは、UN(mL/min)とβ2-MG (mL/min)において有意差( p<0.05 )が認められた(UN:ABH 232.2±5.2,FIX227.7±5.5 β2-MG:ABH 148.8±9.0,FIX133.0±8.6)。除去率(%)ではβ2-MGで有意差が認められた(ABH 80.7±3.8, FIX 78.3±4.2)。Alb除去量(g/session)については有意差は認められなかった (ABH:3.1±0.6, FIX:3.2±1.0)。TMPの経時変化では開始時と30分後に有意差が認められた。【結語】ABHはUN、β2-MGで高い除去性能を持つ一方、Alb漏出は抑制している傾向が示された。OHDFでは各種合併症および治療目標に応じたヘモダイアフィルタの選択が必要と考える。

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