学術活動
シャント感染が契機の血管エコーで過大血流量内シャントと診断した1例
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日付2013/06/20
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学会・研究会第58回 日本透析医学会
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発表者渡邉隆
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所属茂原
症例
63才男性、原疾患はIgA腎症。1985年2月左前腕内シャント作成しHD導入。2005年8月献腎移植術を受けるも2011年HD再導入。2012年2月息切れ、尿量減少、心胸比増加を認め、体液量過剰と判断されDWを下げ透析時間を4時間に延長。4月シャント肢に発赤、腫脹、疼痛を認め、シャント感染と診断。抗生剤投与で軽快するも、軽度の腫脹が持続し、血管エコーを施行。上腕動脈血流量3L/分と計測され過大血流量内シャントと診断。息切れが軽快しないため、他院に紹介。過大血流量内シャントによる心機能低下と診断され、シャント閉鎖・右上腕動脈表在化手術を施行。術直後より心不全症状は消失。
まとめ
近年、上腕動脈エコーによるシャント血流評価が一般的になりつつある。本症例は偶発的に血管エコーを行い、診断・治療にいたったが、心不全症状を呈する患者に対して積極的に血管エコーを行うことは有用と考えられた。