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学術活動

東レ社製PMMA膜フィルトライザーNFの長期臨床評価

  • 日付
    2014/06/14
  • 学会・研究会
    第59回日本透析医学会学術集会
  • 発表者
    西尾陽子
  • 所属
    武蔵小杉

【目的】東レ社製PMMA膜フィルトライザーNF(以下NF)は、蛋白質の変性を抑制し吸着除去特性を有するとされている。NF膜とPS膜とで比較評価を行ったので報告する。
【方法】短期評価として、同意を得た維持透析患者10名を対象にNF膜及びPS膜を無作為に割付け、4週間のクロスオーバー比較試験を行った。評価項目は、α1-ミクログロブリン(以下α1-MG)、β2-ミクログロブリン(以下β2-MG)、血液尿素窒素(以下UN)、クレアチニン(以下Cr)、無機リン(以下IP)とし、透析前後採血結果から各除去率を求めた。低分子量蛋白の除去率算出にはヘマトクリット補正を行った。長期評価として、各項目の前値採血を継続した。
【結果】短期評価における各除去率は、α1-MGではNF膜、β2-MGではPS膜が有意に高値であった。小分子物質では、UN、CrにおいてPS膜が有意に高値であったが、IPの除去率には有意差がなかった。
【結論】NF膜はPS膜に比してα1-MGの除去能に優れる。

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