学術活動
血清リン管理への栄養指導方法の検討
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日付2015/06/27
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学会・研究会第60回日本透析医学会学術集会(6/27)
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発表者樋口久美子
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所属武蔵小杉
【目的】維持透析患者の食品摂取の現状を知り、リン(P)管理のための栄養指導方法を検討する。
【方法】本人主体の食品選択・摂取を行い、毎月栄養指導を受けている透析患者35名に、リン管理に影響が大きいと思われる9類73品目について1か月間の食品摂取頻度についてのアンケートを行い、血清Pとn-PCRとの関係を検討した。
【結果】加工食品は摂取頻度が低い傾向があり、食品選択には工夫がみられた。しかし、血清Pが6.0mg/dL以下(A群)と6.1mg/dL以上(B群)で比較すると食品選択・摂取頻度に差はみられず「ほとんど食べない」と回答の食品数も、A群は一人平均31.9品目、B群平均30品目と有意差はなかった。n-PCRはA群平均0.86±0.1g/kg/day、B群平均0.94±0.1g/kg/dayとA群が有意に低かった(P<0.05)。
【結論】P管理のための栄養指導では、食品の選択・摂取頻度の調整と共に、更に具体的な摂取量の指導が大切であると思われた。