学術活動
透析排液熱回収システム用パイプタンクの考案と評価
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日付2015/06/28
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学会・研究会第60回日本透析医学会学術集会(6/28)
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発表者岸江仁美
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所属武蔵小杉
【目的】ニプロ社製透析排液熱回収システム(熱回収システム)を導入するにあたり,ワンフロアでも使用可能な,ライニングカウンタ内に設置できる透析排液貯留用パイプタンクを考案し,その評価を行った.
【方法】血液透析37床1クールの準備から終了までの約5.5時間において,パイプタンクを用いた熱回収システム稼働中の原水温度を熱交換器入口と出口で測定し,昇温値と水量から電力量を算出した.また,透析排液温度をパイプタンク入口と熱交換器入口で測定し,熱の減衰について検討した.
【結果】原水温度の平均は,熱交換器入口で14.3℃,熱交換器出口で23.6℃で,平均9.3℃の水温上昇となり,電力量で37.6KWhの節電になった.透析排液温度の平均は,パイプタンク入口で34.2℃,熱交換器入口で34.1℃であった.
【まとめ】パイプタンク使用下で透析排液の熱の減衰はほぼ無く,熱回収システムにより効率的に原水温を上げることができ,省エネに有用であると考えられた.