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学術活動

透析患者のインフルエンザワクチン接種効果について

  • 日付
    2017/06/16
  • 学会・研究会
    第62回 日本透析医学会学術集会(6/16)
  • 発表者
    椎木由香
  • 所属
    武蔵小杉

【目的】透析患者のインフルエンザワクチン接種効果の検討
【方法】2011/12 シーズンにおいてワクチン接種前と接種後にインフルエンザA/H1N1,A/H3N2 およびB に対する血清HI 抗体価(倍),抗体陽性率(抗体価≧ 40)を調査した.1 回目接種を0 週,2 回目接種を4 週に行い,抗体価は3 週,7 週に測定した.対象は115 名(男性73 名・女性42 名),年齢64.8±13.7 歳,透析歴は10.1±8.5 年,28名は1 回接種,87 名は2 回接種であった.
【結果】2 回接種で3 株の抗体価は3 週52.0±87.0 → 7 週65.7±92.7,抗体陽性率は45.9 → 57.4%へ上昇した.3,7 週の抗体価はDM 有無,透析歴,前年接種歴で有意差はなかった.年齢ではA/H1N1 の3 週の抗体価が65 歳未満の群で70.6±81.2 と65 歳以上の30.3±43.5 に比し有意に高く(p < 0.05),7 週の抗体価も65 歳未満で101.8±128.6と65 歳以上の42.7±59.3 に比し有意に高かった(p < 0.05).またB株も同様であった.
【まとめ】高齢維持透析患者はワクチン接種の効果が充分でない可能性が考えられた.

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