学術活動
ワンフロア透析室の感染・環境対策
-
日付2018/06/30
-
学会・研究会第63回 日本透析医学会学術集会(6/30)
-
発表者佐藤昭子
-
所属武蔵小杉
【目的】一般的な透析室はベッド間隔が密接しており、室内環境の感染防止対策が必要である。今回カルモア社製酸素クラスター除菌脱臭装置「シルフィールド1」を設置し、脱臭効果および空中浮遊菌除菌効果の検証を行った。
【方法】透析室と更衣室各々に「シルフィールド1」を設置し、においセンサーにて連続測定(臭気:PF値)とエアーモニタリング専用培地による空中浮遊菌(コロニー数)測定を行った。
【結果】PF値は設置前後で、透析室300~500が150~250、更衣室250~300が170~200となった。空中浮遊菌(1立方メートルあたり)は設置前後で、透析室で94個から25個へ、更衣室175個から112.5個となった。
【考察】PF値が300程で、人によっては苦情が出始める可能性があるにおいと定義されている。今回、設置前でPF値250~500程度で推移しているのに対し、設置後は150~250程度の「無臭」状態で安定していた。
【結語】「シルフィールド1」は透析室・更衣室における脱臭および空中浮遊菌除去に寄与したと考える。