学術活動
透析医療経済の今後~日本腎臓学会の視点から~
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日付2018/06/29
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学会・研究会第63回 日本透析医学会学術集会(6/29)
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発表者前田国見
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所属石神井公園
平成30年度診療報酬が改訂され、運用が始まった。今回厚生労働省は、以下の4本の柱を中心に医療の方向性を打ち出している。
1地域包括ケアシステムの構築と医療機能の分化・強化、連携の推進
2新しいニーズにも対応でき、安心・安全で納得できる質の高い医療の実現・充実
3医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進
4効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の強化
この4本の柱の中で、特に「適切な腎代替療法の推進」問題がクローズアップされ、多くの透析医療従事者は、透析医療における評価設定が相当厳しくなった印象を持っている。日本腎臓学会としては、透析導入への遅延・予防さらに生命予後改善直結する医療技術に対する適正な評価・薬剤使用、体外循環治療に関する側面・視点から、透析医療を支える立場にあると考え、日常活動を行っている。適切な腎代替療法を支えるために、日本腎臓学会が貢献できる取り組み・今後の展望について考えてみたい。