学術活動
当院透析患者の痒み実態調査
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日付2015/06/26
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学会・研究会第60回日本透析医学会学術集会(6/26)
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発表者佐藤孝子
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所属新横浜
【目的】透析患者にとって痒みはQOLを左右する重要な因子である。透析患者の痒みの実態を調査するため1年間アンケートをとり、その状態と対策を考える。
【対象と方法】当院維持透析患者67名(男46名、女21名)にH13年12月~H14年11月の1年間痒みのアンケート調査を行いその結果を集計。「痒み」の程度は掻痒の重症度白鳥分類より引用した「かゆみチェックリスト」を使用した。
【結果】痒みは1年間無し:30.8%、有り:69.2%であった。痒みの程度をスコア0(無)~スコア4(激強)の5段階で表す。3~4の患者は同一患者だった。0~2の患者は変動し、夏場に0、冬場に1~2の回答が増加した。また、強い痒みは、導入から5年未満の患者に多く表れた。
【考察・結論】透析導入から患者個々にあった対処・治療を検討し、特にセルフケア取得に向けた積極的な指導が重要である。